米国の有数なプロ野球チームである、ロサンゼルス・ドジャースに所属している非常に優秀な日本出身のアスリート、大谷翔平選手が、先日（具体的には日本時間では11日、米国時間で10日）に開催された
「ESPY賞」という、一般的に米国のスポーツ界における「アカデミー賞」と称される、非常に権威のある賞で、
「最優秀MLB選手」の栄誉を授与されたのであります。
この賞を4年連続で獲得するということは、これまでの歴史上でも実現したことがなかったので、まさに記録的
な偉業であり、そのニュースが発表されたのは、大谷選手が参加した試合、具体的にはフィリーズとの試合の途
中でした。
その他にも参考までに、「最優秀MLB選手」賞には、大谷翔平選手以外にも、先のシーズンにおける優れたパフ
ォーマンスで注目を集めた、ロナルド・アクーニャJr選手や、ゲリット・コール投手、そしてワールドシリーズ
の勝利を成し遂げたコーリー・シーガー選手などがノミネートされていました。
これ以上にも、大谷選手はこの日、「1番・指名打者」というポジションで試合に参加し、3回裏に1アウトの状
況下、アナウンスが入り、「昨シーズンはエンゼルスの一員として活躍していた大谷翔平選手こそが、私たちの
授賞式、ESPY賞の「最優秀MLB選手賞」の受賞者である！」とアナウンスされ、皆から大きな称賛を受けてお
りました。
彼がこれまでに4度もこの賞を手にしたことは、他の偉大なアスリート、アルバート・プホルス選手やバリー・
ボンズ選手と並ぶ、最も多く受賞した選手という栄誉を意味しています。
大谷翔平選手は、その上で「最優秀男性アスリート」賞へのノミネートも3回連続で達成し、その発表は近日
中、つまり11日（同12日）に行われることとされています。
そして、もし彼がこの賞を受賞すれば、それは2022年に受賞したことを加えると2度目の受賞となり、歴代4人
目の快挙を達成することとなります。
大谷選手は特別な選手であり、投手としても、また指名打者としても、さらには外野手としてもプレーすること
が可能な「二刀流」の選手です。
アマチュア野球ではよく見られますが、プロ野球の世界では非常に珍しい、また一時期は野手として出場してい
たベーブ・ルース選手ほどのスタイルで、大谷選手はその能力とアゴーシスを見せつけています。
2012年の春の選抜大会において、大谷翔平選手は、有名な投手である藤浪晋太郎から堂々と本塁打を放つ活躍を
見せ、その打撃スキルに注目が集まり、彼に対する期待の高まりを感じさせました。
その後、夏季地方大会での彼の活躍は見事で、なんと彼は素晴らしい投球技術を披露し、160キロの速球を記録
しました。
このように、同時に打者と投手としての素晴らしい才能を持つ大谷選手でしたが、彼自身がプロへの志願届を提
出する直前まで、果たしてどちらの道に進むべきかを決めかねていたことは注目されます。
対して日本ハムでは、そのような彼の才能を最大限に活かすためのドラフト対策が、山田正雄GMを中心に議論
されました。
その山田GM自身も、かつてのプロ野球選手として、投手と打者の両方での出場経験を持っていますので、大谷
選手の二刀流に対する理解も深かったのでしょう。
そして、結果として、その会議の中で球団としては大谷選手を投手にするか打者にするか、即時に決断を下すこ
とは困難という結論に至りました。
一方、彼との交渉の過程で、日本ハムは大谷選手に二刀流という新たな方向性を示しました。それは、すでにメジャーリーグの複数の球団と交渉を進めていた大谷選手にとっては意外な提案であり、彼自身
「そんなことは考えもしなかった」という驚きの感情を覚えるとともに、不安もあったのかもしれません。
しかし、大谷選手が日本ハム入団会見にて2012年12月25日に語った言葉「アメリカで長くプレイするためには
最初から行った方がいいという考えが徐々にそこから変わってきた。
二刀流も僕自身は今までは考えてはいなかったんだけれども、栗山監督に『今現実には誰も歩いたことのない道
を歩いて欲しいんだ』と言われました。」
からすると、彼は自分の野球キャリアに対して新たな視点を持つことができ、投手と打者の両方で頑張る決意を
明示しました。
その他にも、彼のプライベートな一面が明らかになった点も注目です。
「ショウヘイの犬の名前はディコイだった」という情報がメジャーリーグの公式アカウントから投稿され、同じ
く愛犬家のヤンキースのジャッジ選手について「オオタニのディコイとジャッジの犬がいつかまた会えるよう
に」とコメントが寄せられました。
大谷選手本人も会見で、自身の愛犬について語り、「最初の名前は『ディコイ』という名前だったのでそれに近
い感じで『デコピン』にしました」と述べました。
大谷翔平選手がお持ちの犬、その犬種は「コーイケルホンディエ」と呼ばれるものと一般的に考えられています
が、「いぬのきもち」という犬に関する専門誌を編集している方々によれば、その犬種は「ダッチ・ディーコ
イ・スパニエル」なんていう別名で呼ばれているという情報があります。
それを受けて考えますと、大谷選手の犬の以前の名前であった『ディコイ』はその犬種名から由来していた可能
性が高いというのが私たちの見立てです。
そのユニークな名前に対して、大谷選手のファンの間からは感嘆の声がたくさんあがり、そのネーミングセンス
について驚かれているようでした。
さらに、大谷選手のSNS上での発言により、『大谷さんの犬』『デコピンちゃん』『デコピン』といったハッシ
ュタグがTwitter上で一斉にトレンド入りするという盛況ぶりで、彼が飼っている犬への関心度がとても高かった
ことが伺えます。
「デコピン最高」というユーザーからの投稿や、「初めて見た犬にデコピンっていう名前をつける人」というよ
うなつぶやきが見られました。
次に名付ける犬の名前についても、「次はおそらくしっぺにするのでは？」と予測する声があがるなど、SNS上
での反響は大きかったです。
ディコイという名前は、英語では「誘う」や「おとり」などといった意味を持つ言葉で、移籍の噂があったイチ
ロー選手が「ジェイズはおとりだった」などとコメントしていたことから、この名前は選手移籍の噂に対する引
き合いの意味も含むかもしれません。
大谷選手が英語で投稿した際にも、ブルージェイズ的な表現を引き合いに出していました。